2017年6月26日月曜日

【159冊目】Jane Austen, Sense and Sensibility (PR Level 3)

やさしい英語の本、通算159冊目は、
ペンギン・リーダーズのレベル3(1200語レベルの)の23冊目として、

イギリスの小説家
ジェイン・オースティン(Jane Austen, 1775年12月~1817年7月)の
小説『分別と多感 Sense and Sensibilityを読みました。

オースティン35歳の時(1811年1月)に刊行された長編小説で、
生涯に執筆された6作の長編小説のうち、
最初に刊行された作品です。


Jane Austen
Sense and Sensibility

Retold by Cherry Gilchrist
〔Penguin Readers Level 3〕
This adaptation first published by Penguin Books Ltd 1997
This edition published 2008
7,924語

オースティンは、

2011年12月に
マクミラン・リーダーズのレベル2で
『ノーサンガー・アビー Northanger Abbeyを、

2013年12月に
ペンギン・リーダーズのレベル2で
『説得 Persuasionを読んでいるので、

3年半ぶり3冊目ということになります。

オースティンの長編小説は6作だけなので、
これで半分は読み終わったことになります。

これまでの3作はどれも良い読後感なので、
少し時間を置いて残り3作にも挑戦しようと思っています。


  ***

翻訳は、
中野康司(なかのこうじ)氏のちくま文庫が、
こなれた訳文ですらすら読めるので手元に置いてありますが、

読み始める前に、
やさしい英語のほうを読み終わってしまったので、
しばらく積んでおくことになりそうです。


中野康司訳
『分別と多感』
(ちくま文庫、2007年2月)

翻訳はほかにも3点刊行されていますが、未見です。

工藤政司(くどうまさし)訳
『知性と感性』
(近代文芸社、2007年11月)

真野明裕(まのあきひろ)訳
『いつか晴れた日に ― 分別と多感』
(キネマ旬報社、1996年6月)

伊吹知勢(いぶきちせ)訳
『分別と多感(上・下)』
(新月社〔英米名著叢書〕1947年12月・48年2月)


  ***

本作は1995年に、
アン・リー(李安, 1954年10月- )監督のもと、
アメリカとイギリスの合作映画が製作され
原著と同じSense and Sensibilityの題で、
1995年12月に米国公開、96年2月に英国公開されました。

96年6月には『いつか晴れた日に』の邦題で、
日本公開されました。

私が20代半ばのころなので、
知っていても良さそうですが、
まったく知りませんでした。

調べてみると、
DVDでお安く手に入ることがわかったので、
購入して観てみました。


映画は何か語れるほど数を観ていませんが、

落ち着いた雰囲気の中に、
想いをひそませた正統派の恋愛映画で、

イギリスの田舎の美しい風景と、
物悲しい音楽も魅力的で、

とても感動しました。

こんなに素敵な作品だったのか、
と認識を新たにしました。

恋愛映画好きな方には、
オースティンを抜きにしても、
ふつうにお薦めできる映画でした。


  ***

やさしい英語は、
8,000語に満たない分量にまとめてあるので、
さすがに作品の深い魅力までは伝わらないように思いますが、

とくに苦労することなく、
最後まで読み進めることができました。

ざっとあらすじを知りたい場合には、
有効な1冊だと思います。


※第159冊目。総計1,498,947語。

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