2015年8月10日月曜日

【読了】Mary Shelley, Frankenstein(OBW Stage3)

やさしい英語の本、通算111冊目は、

オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル)の13冊目として、

イギリスの女性小説家、
メアリー・シェリー(1797.8-1851.2)の
小説『フランケンシュタイン』を読みました。

著者20歳の時(1818.1)に出版された作品です。


Mary Shelley
Frankenstein

Retold by Prtrick Nobes
〔Oxford Bookworms Stage3〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookwarms 1989
9,685語


最近、
翻訳を読み終えたばかりだったので、

その印象が残っているうちに、
やさしい英語で読み終えました。

1万語に満たない分量に要約してありますが、

内容の大きな省略はなく、

重要な場面を選んで、
うまくまとめ上げられていました。


翻訳を読んで、
原作の重すぎる内容に
多少うんざりしていたのですが、

要約なら深みにはまる前に
先へ先へと進んでいくので、

嫌になる間もなく読み終えていました。


どこにも救いのない内容なので、
やはり積極的に読みたい作品ではありませんが、

愛情に満たされた平凡な生活を
最善のものと考えた上で、

人間の負の感情を
真正面からとらえて描きぬいている点、

一概に捨て去るのもどうかと思いました。


ある程度、
元気な時にしか読めないと思うので、

少し時間を置いてから、
また読んでみたいと思います。


  ***

翻訳はいろいろでていますが、

最近でた
芹澤恵(せりざわめぐみ)氏の翻訳が、
よくこなれた読みやすい訳文でお薦めです。


芹澤恵訳
『フランケンシュタイン』
(新潮文庫、2015年1月)

女性の作品だからでしょうか、
女性の翻訳のほうがしっくりするものが多いようです。

芹沢氏の翻訳が出る前は、
森下弓子(もりしたゆみこ)氏の翻訳で読むつもりでした。


森下弓子訳
『フランケンシュタイン』
(創元推理文庫、1984年2月)

森下氏のも、
今でも十分に「読める」訳です。

ただ読みやすさを重視するのであれば、
芹澤訳を選ぶのが無難でしょう。


※通算111冊目。計902,022語。

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