2014年8月21日木曜日

【読了】D.H. Lawrence, Love among the Haystacks (OBW Stage2)

やさしい英語の本、通算82冊目、
Oxford Bookworms のStage2(700語レベル)の15冊目は、

イギリスの小説家
デーヴィッド・ハーバート・ローレンス(1885.9-1930.3)の
短編小説『乾し草小屋の恋』を読みました。

ローレンス26歳の時(1911.11)に
いったんは仕上がっていたものの、

投稿した雑誌から突き返されたため、
推敲を繰り返しているうちに亡くなってしまい、

没後1930年に初めて刊行された作品です。


D. H. Lawrence
Love among the Haystacks

Retold by Jennifer Bassett
(Oxford Bookworms Stage2)
This simplified edition (c)Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 2004
7,030語

D.H.ローレンス、
どこかで聞いた気がして調べてみると、

名のみ知る
『チャタレイ夫人の恋人』
の著者でした。

実際に読んだことはないので、
初ローレンスになります。


イギリスの農場で、
干し草刈りの仕事を手伝う兄弟が、

ふと巡りあった
素朴な恋愛の一齣を切り抜いてみせた小説です。


読んでいて嫌な印象はないのですが、

意外にあっさりしていて、
深みに乏しい気がしました。

恋愛のみずみずしい一齣を、
新鮮な印象で描き出すことに心を砕いていたのでしょうか。


これだけではまだ何とも言えませんが、

じゃあもう一冊、
と言えるほどの興味はわいて来ませんでした。


翻訳は、

乾し草小屋の恋―ロレンス短篇集 (福武文庫)

D.H.ロレンス著
西村孝次(にしむらこうじ)訳
『乾し草小屋の恋 ―ロレンス短篇集』
(福武文庫、平成4年11月)

が見つかりました。

正確な訳文で、
どんな作品か理解するには十分ですが、

恐らく
発表時には感じられたであろう
作品の新鮮な印象が伝わってくるには、
多少堅めな感じがしました。

まだこの作品だけでは、
ロレンスのファンにはなれそうにありません。


※通算82冊目。計630,787語。

※Wikipediaの「デーヴィッド・ハーバート・ローレンス」を参照。

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