2013年9月2日月曜日

【読了】夏目漱石 「一夜」(明治38年9月)

夏目漱石(慶応3〔1867〕-大正5〔1916〕)の6作目は、
短編小説『一夜(いちや)』を読みました。

漱石全集〈第2巻〉短篇小説集 (1966年)

夏目漱石「一夜 ―明治三八、九、一 ―」
(『漱石全集 第二巻 短篇小説集』岩波書店、昭和41年1月)

『一夜(いちや)』は、
雑誌『中央公論』明治38年〔1905〕9月号に発表され、

漱石初の短編集『漾虚集(ようきょしゅう)』
(大倉書店・服部書店、明治39年5月刊)に収録されました。

『吾輩は猫である』と
ほぼ同時期、30代後半に書かれた作品です。


  ***

前にアップしてから、
7ヶ月以上過ぎてしまいました。

花粉の時期と
忙しい時期が重なったからでもありますが、

漱石初期の短編集、
最初の数編は、私にとってあまり面白くなかったことも確かです。

前の記憶が消えたころ、
また1編読んでみることにしました。


  ***

短編「一夜」を読んだのは、今回が初めてです。

男二人、女一人の何気ない一夜の様子が切り取ってある、
といえば何だか興味がそそられますが、

もってまわった美文調でまわりくどく、

また国、時代、身分などがうやむやなままで
とりとめのない感じがして、

私はあまり楽しむことができませんでした。


学会でどんな位置づけがされているのかわかりませんが、
私には初期の習作の一つのように感じました。


※Wikipediaの「夏目漱石」を参照。

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