2012年8月18日土曜日

【紹介】京須偕充 『古典落語CDの名盤』 『古典落語 これが名演だ!』

落語を聴きはじめて、
まだ5年ほどしかたっておりませんので、
何かを語れるほどのことは知らないのですが、

私が落語のCDを聴き始めるきっかけとなった
入門書を2冊紹介します。

京須偕充(きょうすともみつ)氏著


『古典落語CDの名盤』
(光文社新書、平成17年4月)

と、


『古典落語 これが名演だ!』
(光文社新書、平成17年12月)

です。

京須氏について何も知らないで読み始めたのですが、
落語の録音プロデューサーとして良く知られた方のようです。

 六代目三遊亭圓生の「圓生百席」の録音、
 三代目古今亭志ん朝の録音

を手がけているそうで(表紙裏の著者略歴参照)、

現在、聴き進めている
十代目柳家小三治のCD録音も、
京須氏が手がけています。


本来なら、
足繁く寄席に通って、
少しずつ落語の世界に親しんでいくのが
王道なのでしょうが、

寄席のない
一地方に暮らす者が、
ふだんから落語に親しもうと思えば、
CDを聴くほかないところがあります。


そこで、
落語のCDって面白そうだ、
と思いはじめたころに、

落語の基本的な演目と、
代表的な名盤CDを紹介してくれる本は
ないかと探していたところ、

京須氏の新書2冊に出会いました。


本書を片手に、
気になったCDを取り寄せて聴いてみたり、

たまたま耳にした演目について調べ、
ほかに代表的なCDがあれば聴いてみたり、

2冊合わせて140演目あるので、
まだ聴いていないお噺もありますが、

落語の世界に楽しむ良いきっかけを与えてくれました。


寄席が近くにあって、
生で落語を楽しめる立場の人は、

案外少ないのではないかと思いますので、

CDで、
落語に親しむことを前提に書かれた入門書は、
ほかにも書かれていて良いはずなのですが、

今のところ類書は見当たらないようです。


CDで、
落語を聴いてみようと思う方に、
まずお勧めできる2冊だと思います。

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