2012年4月30日月曜日

【読了】Frances Hodgson Burnett, A Little Princess (OBW1)

やさしい英語の本、
今回は初めて Oxford Bookworms のシリーズに手を伸ばし、
バーネットの『小公女』を読んでみました。


Frances Hodgson Burnett
A Little Princess

Retold by Jennifer Bassett
(Oxford Bookworms 1)
新版2007年刊(5,840語)


つい最近、
邦訳を読んだばかりですので、
楽しく読み終えることができました。

ただし
6千語で1冊分を要約しているので、
あっという間に話が展開し、
若干物足りなさを感じたのも事実です。

原著でバーネットの醍醐味を味わうためにも、
ますます精進しないといけません。


なおこのシリーズの特徴なのか、
英文が多少読みにくく感じられました。

単語も文法も
困るところはほとんどなかったので、
編者の文体によるものなのかもしれませんが、
理由は不明です。

Macmillan Readers のシリーズしか
読めなくては困るので、

こちらのシリーズもまた
簡単なものから読んでいこうと思います。


※計19冊 計162,129語。

2012年4月28日土曜日

【読了】塩野七生 『ローマ人の物語』10


1月半ほどかけて、
『ローマ人の物語』の第10巻を読み終わりました。


塩野七生 著
『ローマ人の物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前[下]』
(新潮文庫、平成16年9月。初出は平成7年9月)

第五章 壮年前期 Virilitas (承前)
紀元前六〇年~前四九年一月(カエサル四十歳―五十歳)
 ガリア戦役六年目(紀元前五三年)
 ガリア戦役七年目(紀元前五二年)
 ガリア戦役八年目(紀元前五一年)
 ルビコン以前……


カエサルの評伝、
前半3冊を読み終えました。

カエサルについて、
ガリア戦役についてほとんど何も知らない身なので、
特に書くことがないのですが、

そうした初学者にとっても、
興味をもって全体を読み通すことができたことを
お伝えしておきます。


優れた叙述があってこそ、
歴史は人の心に息づくことができるものなので、

塩野氏の一連の成果に心から感謝です。

おかげさまで、
ローマの歴史が自分にとって、
徐々に身近なものに感じられるようになって来ました。


このペースだと、
『ローマ人の物語』だけでも
あと3年はかかりそうですが、

塩野氏の著述はぜひ、
四十代前半までには全部読んでおきたいなあ、
と思っております。

2012年4月14日土曜日

【読了】Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray (MMR Elementary)

やさしい英語の本、
アイルランドの小説家
オスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』
を読みました。


Oscar Wilde
The picture of Dorian Gray

Retold by F.H.Cornish
(Macmillan Readers Elementary Lever)
1993年刊(10,956語)


邦訳の書名は知っていましたが、
読んだことはありませんでした。

ワイルドは「幸せな王子」以外はまともに読んだことがありません。

リトールド版ですが、
本作を読んでみての感想。

甘美で退廃的な雰囲気のただよう小説です。

一応女性も出てきますが、
同性同士の感情のもつれを描くのに独特なものがあって、
読後に嫌な感じの残る、不思議な小説でした。


邦訳は、本屋で偶然、

 福田恆存 訳(新潮文庫、昭和37年4月改版)

を見かけたのですが、買う気が起きませんでした。

すごい才能のあることは
よく伝わって来るので、作品によって、
扱う主題によってはより楽しめるように思います。

同性愛的な表現に
共感することはできそうにないので、
童話のように、徹底的に作り話として完結させてしまった方が、
個人的には楽しめそうです。

こういう退廃的な雰囲気が、
かっこいいとされる時代は、
あまり好きではありません。


※計18冊 計156,289語。

【紹介】田中英道 『日本美術全史』


田中英道『日本美術全史 ―世界から見た名作の系譜』
(講談社学術文庫、平成24年4月。初出は講談社、平成7年6月)


田中英道氏の『日本美術全史』が
講談社学術文庫から復刊されました。

本書は、
日本美術史のわかりやすい通史(兼 入門書)であり、
各時代ごとに、世界レベルで通用する傑作はどれなのか、
田中氏による評価が忌憚なく明らかにされている点で、
他に類の無いユニークな書物となっております。


これは私が、
美術史の面白さに目覚めるきっかけになった一冊です。

もともと音楽には
人一倍の興味を持っておりましたが、
美術への関心は、
この一冊との出会いなくしてあり得なかったと思います。

大学で勉強中、
行動の自由が取りやすい時期に
本書に出会いましたので、

書いてある内容を実地で確かめようと、
たびたび奈良・京都に出かけ、

世界レベルで勝負しうる
美術史上の傑作の数々を
眼に焼き付けることができたのは、

私の大きな財産になっております。


美術の場合、
感動はゆっくりじわりじわりと、
後から響いて来る傾向があるので、

実物をその眼でみて、
感動を体全体で受け止めて、
傑作の持つ迫力をじかに感じ取ることが
何より大切だと思います。


音楽ならば、
生演奏が一番であるにせよ、
CDで過去の優れた演奏を、
家に居ながら何度も聴いて味わい楽しむことができるわけですが、

美術の場合、
小さな図版のカタログや、
レプリカから得られる印象は、
実物のもつ迫力とは到底比べ物になりません。


ぜひ本書を片手に、
日本美術の傑作の数々と出会っていただき、
本物のみが放ちうる圧倒的な迫力を感じ取っていただけたなら、

日本美術の豊かな世界が、
より身近なものとして感じられるようになると思います。


こうした独創的な通史は、日本美術史の
既存の枠組みからは逸脱することになるので、
学会から冷淡な扱いを受けるのはある程度仕方がないのかもしれませんが、

すでに英訳がなされ、順に
イタリア語版、フランス語版も出ることになっているそうです。
(学術文庫版はしがき、参照)

美術全般に興味のある方は、
ぜひ一度手にとってみることをお勧めします。


なお、個人的には
ハードカバー版のほうが図版も見やすいので
好きなのですが、すでに絶版のようです。

文庫本の勢いで、
ハードカバー版も再刊されたらいいなと思います。

2012年4月6日金曜日

【購入】『漱石全集』(岩波書店、昭和40-42年)


夏目漱石を、
読んでいこうと思います。

四十を間近にひかえて、
そんな気分になりました。


二十代三十代と、
文学にはあまり興味がなかったので、
漱石はほとんど読まぬまま、
今に至りました。

でも一生、
漱石を知らぬまま、
老いていくのも寂しいことだと思い、
今のうちに一通り
目を通しておきたいと考えました。


本当は、
本屋で気が向くままに、
持ち運びやすい文庫本を、
一冊ずつ買い揃えていく
地味な喜びにひたるのも好きなのですが、

表紙は美しい
岩波文庫新潮文庫も、
ルビが少なく、読めない漢字が
ところどころ出て来るのが不満でした。

大人であっても、
知らない漢字は調べなければ読めませんが、
娯楽で読む小説は、
できれば辞書をひかずに読みたいものです。


総ルビ付きで、せっかくなら
歴史的仮名遣いのままがいいなあ、
と思って探してみると、

岩波書店の『漱石全集』(旧版)
総ルビ付きで仮名遣いの変更もないことが
わかりました。

古書で探してみると、
昭和40年12月から42年4月にかけて全16巻で刊行されたものが
4000円で見つかりましたので、
早速購入することにしました。


いざ届いてみると、
1冊1冊がずしりと重く、
持ち運びには不便なのですが、
読んでみると、やはり総ルビ付きはいいですね。

読み方がわからなくて
手を止める瞬間がまったくなく、
子ども向けの小説を読むように、
どんどん先へ先へと進んでいきます。

後は読むだけです。


そんなわけで、
『吾輩は猫である』から、
順に読み進めて参ります。

はじまり
はじまり。


(追記)
総ルビ付きの全集としては、
もう一つ集英社の『漱石文学全集』があるそうです。
これも近々手に入れようと思います。