2012年3月6日火曜日

【読了】塩野七生 『ローマ人の物語』9

ひと月ほどかけて、
『ローマ人の物語』の第9巻を読み終えました。



塩野七生 著
『ローマ人の物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前[中]』
(新潮文庫、平成16年9月。初出は平成7年9月)

 第五章 壮年前期 Virilitas
     紀元前六〇年~前四九年一月(カエサル四十歳―五十歳)

  ガリア戦役一年目(紀元前五八年)
  ガリア戦役二年目(紀元前五七年)
  ガリア戦役三年目(紀元前五六年)
  ガリア戦役四年目(紀元前五五年)
  ガリア戦役五年目(紀元前五四年)


十年に及ぶガリア戦役の前半を描いた1冊です。

『ガリア戦記』は随分前から
本棚に並んでいたのですが、
翻訳とはいえ、まったく馴染みのない
人名、部族名、地名の連続で、読み通すことはできませんでした。

本書は、塩野氏の手による
『ガリア戦記』のすぐれた解説書にもなっております。
こうしたていねいな手引きがあって初めて、
『ガリア戦記』が私の側に近寄ってきた気がします。

近々また手に取ってみようと思います。


しかしこれだけの
戦記を残しうる知力の持ち主は、
確かに尽きない魅力のある人物だと、

だんだんカエサルの魅力にはまっている私がいます。

このカエサルにして、
若き20代、30代において、
不遇の時期を送りながら、少しずつ
政治的な基盤を整えていくさまは、
たいへん勉強になりました。

集団の意見を統一して、
ひとつの方向へ向かわせようとするなら、
それ相応の準備が必要となることを、
勉強しました。


では次は、10巻に進みましょう。

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