2011年4月7日木曜日

マザー・テレサ『日々のことば』5月より

謙虚であることを忘れないように、
日々生きていきたいものです。


ジャヤ・チャリハ&エドワード・レ・ジョリー編、いなます みかこ訳
『マザー・テレサ 日々のことば』
(女子パウロ会、2009年11月。初出は2000年6月)より。
※印は栗木によるコメントです。

◆5月1日
お互いに、心の底から愛し合っている人たちは、
 この世でいちばん幸せ者です。
 彼らは少ししか、いいえ、まったく何も持っていないかもしれません。
 でも幸せなのです。
 すべてのことは、
 どのように愛し合うかにかかっているのです。
」142

※心の底から愛し合える人がいれば、
 確かに、ほかに何もいらない。
 自分の命も含めて、すべて、すてても構わない、
 そう思える相手に出会えるのは、
 奇跡的なことだと思います。

 だからこそ、もしそういった奇跡に出会えたのなら、
 その機会を大切にしていかなければならないと思います。

 お金が得られることは幸せですし、
 自分に合った仕事が見つかることも幸せですし、
 ふさわしい地位や名誉を得られることも幸せです。

 でもその幸せは、
 心から愛し合える人に出会えた幸せとは、
 比べられないくらい小さなものになると思います。


◆5月12日
わたしは罪深い人間です、と自分では言うけれど、
 だれか他の人にそう言われると、憤慨するでしょう。
 もし、いわれのないことで非難されたら、
 苦しむかもしれませんが、

 どんな小さなことでも、
 事実に基づいて罰されると、それが当然である場合、
 わたしはもっと傷つくでしょう。
 自分の欠点が人々に知られることを、
 喜んで受け入れなくてはなりません。
」153

※自分が不完全な、
 欠点だらけの人間であると、
 本当にわかっているのか。

 他人に、自分の欠点を指摘されて、
 腹がたつうちはまだまだ。

 若いうちは、
 言葉として知っているつもりでも、
 実際にはわかっていなかったと思います。

 最近はどうでしょうか。

 自分の限界は見えてきて、
 自分の不完全さはわかってきて、
 だいぶ丸くなってきたとは思いますが、
 きっとまだまだでしょう。


◆5月13日
富は、精神的なものであれ、物的なものであれ、
 正しく用いられないなら、
 息苦しさを与えます。
」154

※正しく用いられるなら、
 富が心への安らぎを与えることを信じます。
 冨それ自体を否定することは、
 一生懸命働くことを否定することにもつながるので、
 それは違うと思います。


◆5月20日
人に、優しい愛と思いやりを注ぎましょう。
 あなたの惜しみない心遣いと、
 あなたのあふれる喜びは、
 大きな希望を与えることでしょう。
」161

※教師としての心がまえは、
 常にこうありたいと思います。
 生徒の欠点に気がつくことは大切ですが、
 その欠点をしつこく指摘して、修正しようとしても、
 まずうまく行かないものです。

 まず自分が勉強を楽しみたい。
 わたしが楽しくないものを、
 人に教えたなら嘘になります。

 幸い勉強は、昔から大好きです。
 学校の勉強とは、相性がわるいこともありましたが、
 勉強自体は、嫌いになったことがありません。
 そんな私です。


◆5月21日
聖くなりますように。
 わたしたちはだれでも、
 聖くなる可能性を秘めているのです。
 そして聖くなるための道は、祈りです。
」162

※祈りは、とても大切です。
 諦めではなく、祈りを。

 これも若いころは気がつきませんでしたが、
 地元に帰ってきて、
 日々ご先祖さまに手を合わせるようになって、
 その大切さに改めて気がつくようになりました。

 なにか、具体的な事柄を祈るわけではないのです。
 ただただ手を合わせて、静かに祈るのです。


◆5月31日
あなたの目を、あなた自身に向けることをやめ、
 あなたが何も持っていないこと、
 ましてや何ものでもないこと、
 何もできないことを喜びなさい。

 あなたの無があなたを脅かすときはいつでも、
 イエスさまに向かって大きくほほえみなさい。
 ただイエスさまの喜びだけを持ち続けるように。
 それがあなたの力ですから。

 いつも喜んで、
 平和のうちに、
 神が何をあなたから取り去られても、
 ほほえみをもって、それを受け入れなさい。
」172

※自分のため、
 ではない人生にこそ、
 ほんとうの生きがいがある。

 よく考えてみれば、
 当然のことなのですが、
 一人でいると、忘れがちな心の持ち方です。

 自分のために生きなさい、
 といわれて育ってきた記憶が多くあるので、
 人のために生きるのがほんとうだ、
 といわれると、ああそうか、
 と改めて気がつかされます。

 誰かのために生きて、
 それで喜んでいただいて
 私もうれしい。
 そんな人生で十分じゃないか。

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